San Francisco Soda Taxの行方
日本では消費税が8%から10%に上がるのか!?なんて連日やってますが、ここサンフランシスコでもなにやら税金に関する面白い投票が行われているようです。
その名も、”A City of San Francisco Sugary Drink Tax, Proposition E”
要するに、サンフランシスコ市内では砂糖の入ったドリンクに対して1オンス当たり$0.02の税金をかけるというもの。1缶あたり12オンスなので$0.24にもなるそうです。
アメリカの社会問題の一つ肥満を減少させるための法案で税収はサンフランシスコ市の健康促進のプログラムの基金として使われるそうです。
アメリカらしいっちゃーアメリカらしいけど、これがわりと無茶苦茶。
対象となる飲み物は、『加糖された飲み物で1缶あたり25カロリー以上のもの』
ここまでは、あーなるほどねー。と読み流せたのですが、問題はここから。
『しかし、以下の飲料は砂糖を含んでいたとしてもこの税金の対象にはなりません』
- ダイエットソーダ
- 牛乳、豆乳
- 100%果物ジュ…
いやいや、1番からおかしいやん!!
ダイエットコーラとかも対象とすべきやん絶対。
せめてばれないようにしれ~っと一番下にもってきてよ。
最近では、ピザは野菜と認定します。とかアメリカやっぱりおかしい。
この法案に賛成の意見の一部として、肥満が減る⇒病気が減る⇒医療費が下がるという阪神のJFKばりの勝利の方程式を挙げています。
また、反対側の意見は、以前たばこの税金を上げたら、たばこ欲しさに強盗が増えただとか、たばこ吸えなくなってイライラして暴力事件が増えただとかなんかへりくつっぽいことばっかり。
その他にも、炭酸飲料水に税金をかけることは人々の生活を根本から変えることはできないため、なんの解決策にもならない。とか言ってます。
だったら太るなよ。って言いたくなりますね。
しかーし、世界一コーラを消費している国、メキシコでは今年の頭に同じく肥満を減らすために炭酸飲料水に税金を課したところ、ペプシの売上が3%も落ちたらしいです。メキシコ人の多いカリフォルニアでこうゆうことやられると炭酸飲料水業界は商売あがったりですね。
実は、時を同じくしてお隣バークレーでも同じくSoda Taxの投票が行われており、多少の条件はサンフランシスコとは違うものの同じように肥満を減らすべくこの法案を出しました。
バークレーは公共の場所での禁煙運動の先駆者であり、このSoda Taxも可決することで一気にアメリカに広がったりすると面白いですね。
11月4日に投票が行われたのでそろそろ結果が出る頃でしょうね。サンフランシスコは3分の2以上、バークレーは過半数で可決だそうです。
増税ってむずかしいですね。庶民から徴収すると貧乏人から取ってどうするんだー!と言われるし、高所得者になんかいうと、怖いし。政治家って大変だ。